24年パリ五輪の新種目に採用されたブレイキン(ブレイクダンス)の全日本選手権(2月18~19日、東京・代々木第2体育館)概要発表会が27日、都内で行われ、大会3連覇を狙う男子のSHIGEKIX(シゲキックス)こと半井(なからい)重幸(20)ら強化選手7人が出席した。

昨年の世界選手権(韓国)で準優勝の半井は「年度の締めくくり、かつ新たなスタートとなる大会。365日の練習でレベルアップした姿を見せたい」。女子で昨年の世界選手権金メダルのAMIこと湯浅亜実(24)は「パリに向けて認知度の高まりを感じる。全日本では楽しく自分らしく気持ち良く踊りたい」と燃えた。

◆SHIGEKIX(シゲキックス)こと半井重幸(なからい・しげゆき=20) 大阪府生まれ。7歳で始め、国際大会の優勝は46回を誇る。全日本選手権は2連覇中で「持ち味は音楽性。曲に即興で合わせてマッチさせることが重要で得意。自分らしくがテーマ」

◆SHADE(シェイド)こと岡田修平(おかだ・しゅうへい=33) 群馬県生まれ。9歳からクラシックバレエを習い、ブレイキンは15歳から。小中高の教員免許も持っている。「長所は独創性。他の人がやらないオリジナリティーあふれるダンスを見てほしい」

◆TOA(トア)こと俣野斗亜(またの・とあ=24) 京都府生まれ。高校卒業後に始めて日本のトップダンサーに。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の個人契約パフォーマーとしても活躍。「ライブ感を大事にフォルムなど動きをつくることが得意」

◆LIL’BOM(リルボム)こと内山怜音(うちやま・りおん=19) 群馬県生まれ。2歳上の兄に憧れて小学校1年で始める。中学時代の体操で素養を身につけ、昨年の全日本選手権はユース3位の有望株。「パワームーブが主体。スピード感と気持ちで勝つ」

◆AMI(アミ)こと湯浅亜実(ゆあさ・あみ=24) 埼玉県生まれ。小学生で始め、18年に世界最高峰大会のレッドブルBC1で初代女王に輝く。19、22年の世界選手権で優勝した女子エースで「得意のパワームーブの入りなど、自分のこだわりを伝えられれば」

◆AYUMI(アユミ)こと福島(ふくしま)あゆみ(39) カナダ・バンクーバーへ留学後の21歳に初めて日本女子の頂点に立った異色のベテラン。21年に世界選手権、22年に全日本を制するなど今年で40歳も衰え知らずで「イチ押しの動きはなく総合力で勝負」

◆YUIKA(ユイカ)こと小手川結翔(こてがわ・ゆいか=19) 千葉県生まれ。母の影響で6歳の時にヒップホップダンスを始める。プロのDリーグでも活動しており「アユミさんの年齢が私の倍以上と気付いて驚き(笑い)。パワームーブの質を高めていく」