最下位のヴィクトリーナ姫路は7連敗となった。

2位の東レアローズに0-3(15-25、18-25、21-25)のストレート負け。2勝19敗と苦しい状況が続くが、第3セットは必死に食らいつき接戦に持ち込んだ。

コンディション不良から復帰し、チーム最多15得点を挙げたオランダ出身のプラク・セレステは「3セット目はとてもいいゲームができた。少しずつ強くなっている。最終的には越えられなかったけれど、良くなっている部分もある」と必死に前を向いた。

昨年5月に米ミネソタ大から加入した日本代表の宮部藍梨にとっては、ここまで負けが続くのは競技人生で初めての経験だという。この日はチーム2位の14得点を記録。試合を振り返り「サーブレシーブで崩された部分があって、思うような攻撃ができなかった。エース以外の選手にも決められるようになってしまって。いろんな選手に決められると、ディフェンスをするのが難しい。自分たちで勝つのが難しい展開にしてしまっている」と分析する。そんな中でも何とかチームに自信を受け付けようと、自問自答する日々が続く。

「全く相手に届いていないわけではない。どうやって100%に近い力を出せるのかを真剣に考えると、技術もあるけど気持ちの持ち方もある。自分たちのことは、自分たちが1番良く分かっている。いいところと悪いところ。耳の痛い話も多いんですけど、共有することは大事だと思う」

宮部はベンチに下がると、外から見える光景をコート内の選手に伝える。練習でも積極的に話し合って改善策を探っているという。

姫路の安保澄監督は「序盤にサーブで崩されて主導権を握られてしまったことが悔やまれます。力のある東レに対して、先手を取らないといけないところ、後手に回ってしまった。しっかり立て直して明日の試合に臨みたい」と話した。

両チームは5日にも同会場で再戦。今節で対戦が一巡しリーグ後半戦に入る。

プラク、宮部ら実力ある選手を擁しており、自信さえ取り戻せば勝ち星は得られずはず。最下位からの巻き返しを目指す。