前節まで上位4チームが対象のプレーオフ圏内で3位だった横浜キヤノンイーグルス(横浜)が4位に転落した。

雨でハンドリングエラーが起きやすい条件下、前半から2位クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(東京ベイ)陣地で攻撃を繰り返すが得点できず。前半38分にモールから先制トライを許すと、0-5の後半6分にWTB竹沢正祥(27)が空中で相手をタックルしてシンビン(10分間の一時退場)となった。キックでの陣地取りでも厳しい立場を強いられ、反撃は1トライにとどまった。

今節で4位に転落し、残り4試合で5位の東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)と勝ち点3差となった。沢木敬介監督(47)は「こういう展開でバックスリーを1人失うのは命取り。そういうところも学んでいく段階。次にしっかり生かせばいい」と振り返った。

次節以降は花園近鉄ライナーズ、NECグリーンロケッツ東葛、東京サントリーサンゴリアス、コベルコ神戸スティーラーズと対戦。同監督はプレッシャーとの向き合い方に言及した。

「プレッシャーにしっかり向き合っていかないといけない。上にいけばいくほどプレッシャーがある。回避しようと思うと絶対にうまくいかない。プレッシャーは悪じゃない。どうやって向き合って、対処するか。みんなプレッシャーに目をつぶって、今まではそういうマインドだったと思う。それじゃあ勝てない。プレッシャーをどうやってうまく、力に変えていくか。そのマインドを持てるようになってくれば、こういうゲームでも正しい判断ができると思う」

激しいプレーオフ争いを勝ち抜くために、成長を求めていく。【松本航】