ラグビーリーグワン1部・静岡ブルーレヴズの山谷拓志社長(52)と大戸裕矢(33)が25日、静岡市役所で難波喬司市長(66)に今シーズンの終了報告を行った。リーグ創設2年目の今季は5勝2分け9敗。昨季と同じ12チーム中8位にとどまったが成長の証しも見せた。4月のアウェー埼玉戦(44○25)では、開幕14連勝中の相手に得意のFW戦で圧倒。2020年1月以来、公式戦47試合無敗の王者に土をつけた。

ロックの大戸は「今季は接戦を落として悔しい試合も多かったが(埼玉戦のように)自分たちのプレースタイルも出せた」と振り返った。同市のIAIスタジアム日本平でのホストゲーム(30○20対相模原)には「多くの方から応援を頂いて力をもらいました」と感謝を口にして「来季こそ勝利を重ねて静岡を盛り上げたい」と力を込めた。

今季のホストゲーム観客動員数が昨季比1・5倍と事業面の成長も見せた山谷社長は「応援してくれる地域や企業の皆様には勝つことで恩返ししたい。3年以内に日本一のクラブにしていく」と、来季の補強や体制強化に取り組んでいくことを強調した。

難波市長は「来シーズンは大暴れして静岡にラグビー文化を根付かせてください。応援しています」と期待を込めた。【山口昌久】