初の世界選手権(7月、福岡)に向かう成田実生(16=金町SC)が壁にぶち当たった。

女子400メートル個人メドレーで4分49秒46の3位。自己記録4分36秒71から約13秒遅れ「情けない。自分に負けちゃった感じがある」と言葉を絞り出した。

4月の日本選手権は4分36秒89で優勝し、200メートル個人メドレーとの2冠で福岡行きを決めた。先月には欧州グランプリのバルセロナ大会を4分39秒22で制した。だが、この日は前半から4分39秒97で優勝した小堀倭加(あいおいニッセイ同和損保)、4分40秒22で2位の谷川亜華葉(イトマン近大)に大差をつけられた。

同様に欧州を転戦し、自身のレース直後のリレー種目に出場した牧野紘子(あいおいニッセイ同和損保)の名を挙げ「きっと疲れもあるのに速い。そこが自分には足りない」と先輩との違いを分析。落ち込んだ表情を見せながらも「世界選手権では2種目で決勝に進出したい」と前を向いた。【松本航】