【上海(中国)=竹本穂乃加】 全日本選手権5度優勝の小松原美里(31)尊(32)組(倉敷FSC)は自己ベストの71・29点を記録し、リズムダンス(RD)6位発進となった。

尊が「70点以上を大事なところでできたのは良かった」と言うと、美里は「国際大会での初めての70点超えは、変な顔が出るほどうれしかった」と、キスアンドクライでの驚き顔を振り返りながら喜んだ。

昨年12月の全日本選手権で優勝。ただし、世界選手権(3月、カナダ・モントリオール)の出場権は「実力がきっ抗しているための異例の措置」として「保留」となった。本来は、今大会での日本勢最上位カップルが派遣されることとなっていた。

美里は「1回がた落ちしました。喜んでる時間があんまりなかった」と当時を振り返る。

ただし、国内で日本代表を争う環境に「アスリートだからチャレンジは乗り越えなきゃ行けない。どう組み立てて大会に持って行くかかなり変更したので、それが結果につながったと思う」。尊も「何があっても自分の糧にするということができた」とした。

代表権を争う吉田唄菜(20)、森田真沙也(20)組は62・86点の10位で、田中梓沙(18)、西山真瑚(21)組は62・09点の11位。結成8年目カップルが世界選手権出場へ大前進した。

異例の「保留」対応にも「柔軟に対応してくださってるから強くなるのかなとプラスに捉えている」と言う美里は、尊とともに経験の差を示す。

フリーダンス(FD)は4日に行われる。