日本卓球協会は5日、都内で7月開幕のパリ五輪(オリンピック)男女日本代表候補予定選手を発表し、団体戦要員となる女子の3枠目に張本美和(15=木下グループ)が選出され、伊藤美誠(23=スターツ)が落選した。

伊藤は16年リオデジャネイロ五輪、21年東京五輪で代表に選ばれていたが、3大会連続の出場はならなかった。東京大会では女子のエースとして日本女子初となるシングルスのメダル(銅)を獲得。水谷隼との混合ダブルスでは日本卓球界初の金メダルを獲得していた。

選考レース後半で猛アピールしていた張本美。女子代表の渡辺監督は「選考では悩んで悩みました。比較というよりは、伊藤選手も五輪金メダリストで、非常に優秀な選手と思います。パリ五輪では海外選手と対戦することになる。昨年の国際大会での戦いぶりを見させていただいて、張本美和選手はダブルスも非常に上手。アジア大会では木原選手とペアを組んで元世界チャンピオンに勝ったり、昨年12月の混合団体も戸上選手と組んで世界NO.1に勝ったりと、非常にダブルスでも実績を納めている。シングルス、ダブルス、トータルな見方をしてわずかですが(上回った)張本選手を選出しました」と選考理由を説明した。

五輪切符をめぐっては、約2年に及ぶ日本独自のシングルス代表選考レースを実施。1番手の早田ひな(日本生命)、2番手の平野美宇(木下グループ)がシングルスの代表切符をつかんでいた。団体戦要員となる3枠目は日本協会の選考基準に「(シングルス代表候補予定選手と)とダブルスが組め、団体戦でシングルスおよびダブルスにて活躍が期待できる選手1名を強化本部が決定する」と記されている。

21年東京五輪シングルス銅メダルの伊藤は、パリでの同種目金メダルを目標に進んできた。全日本選手権6回戦敗退でシングルス代表を逃した直後には「(五輪)団体戦に選出されても、出るかどうかははっきり決まっていない。まずはどこまでやるかをしっかり考えて。昔からの目標で『いいところでやめたい』というのが一番なので『これで終われない』気持ちもあるけれど『終わりたい』という気持ちもあります。でも、いいところで終わりたいから、もうちょっと頑張ります」と思いを口にしていたが、パリ五輪において同い年の早田、平野との「黄金世代」による団体戦金メダルは、かなわぬ夢となった。

日本は16日に始まる世界選手権団体戦(韓国・釜山)の8強入りで、五輪団体戦出場枠(3枠=シングルス代表2枠を含む)が確定する。