フィギュアスケート女子で今季の4大陸選手権7位の三原舞依(24=シスメックス)が、来季の完全復活を誓った。

11日、都内で行われた大学スポーツ協会の「UNIVAS AWARDS 2023-24」表彰式に出席。プレゼンターとして登壇し、会場の学生たちへ「先生方や家族、友達、いつも応援してくださる方々がいらっしゃったからこそ、今の私がいて、大きな壁を乗り越えることができました」などとあいさつした。

甲南大大学院2年生の三原は本年度で卒業せず、来年度以降からさらに2年間、同大で学業に打ち込む。主に心理学を研究しており「世界中にありとあらゆる論文があって、日本語だけでなく海外の論文も読みながらやっています。もっと詳しく研究したいと思ったので、長期履修のコースへ進みます」と打ち明けた。

今季は9月に右足首を疲労骨折した影響もあり、3試合の出場にとどまった。「悔しかったり、苦しかったりする時期も長かった」と振り返るが、「ケガの状態はだいぶ良くなってきています」と復調しつつある。「来季へ向けて完全復活をする気持ちもある。今しかできないことをコツコツやって、昨季の悔しさを胸に、前のシーズン(22-23年シーズン)よりもレベルアップできるようにしたいです」と意気込んだ。

復活を期す来季は、ショートプログラム(SP)、フリーともにプログラムを一新する予定。まだ具体的な曲目は決まっていないが、「すごく楽しみにしている。いろいろな案やお話が出ていて、振付師さんもわくわくしています」と高揚感を漂わせた。

26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪へ向け、来季はプレシーズンになる。「五輪を目指すという意味でいえば、平昌、北京、次のミラノで3度目になる。過去2回の悔しかった思いや『こうしておけばよかった』ということを今回に生かしたいです」。引き締まった表情で、新シーズンを見据えた。