フィギュアスケート世界選手権のペアで銀メダルを獲得した「りくりゅう」こと三浦璃来(22)木原龍一(31)組(木下グループ)が29日、三浦の左肩亜脱臼(だっきゅう)のため、アイスショー「スターズ・オン・アイス」(30、31日・東和薬品RACTABドーム、4月5~7日・横浜アリーナ)への出演を取りやめると発表した。

三浦は自身のSNSを更新し「このたび、私の左肩の再亜脱臼でスターズオンアイスへの出演が降板となり、関係者の皆様やご来場を予定されていた多くの方々に本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。先日モントリオールで開催された世界選手権フリー当日の6分間練習中にスロールッツで転倒し、再び亜脱臼をしてしまいました」と説明。「ですが、2年前の脱臼よりは軽症で医師からは6週間の安静、リハビリを続ければ良くなると言われています。来シーズンに向けて自分達が今できることを精一杯やっていきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします」とつづった。

木原もSNSで「この度、三浦選手の怪我の為、スターズオンアイスを降板させて頂く事になりました。出演を楽しみにしていただいていた皆様、関係者の皆様本当に申し訳ありません。先週行われました、世界選手権FSの6分間練習の際に三浦選手が転倒し負傷した為です」と報告。「来シーズンは、シーズン初戦から健康な状態で迎えられるよう、シーズンオフにしっかり回復したいと思います。どうぞ来シーズンも応援宜しくお願い致します」とした。

スターズ・オン・アイスの公式サイトでも、三浦、木原組の出演キャンセルを発表。「このたび出演を予定しておりました三浦璃来&木原龍一組について、世界選手権で三浦選手が転倒時に肩を負傷しており、帰国後に精密検査を行った結果、ペアの技を十分披露できる状態ではないことが判明、つきましては、出演はキャンセルとさせていただきます。出演を楽しみにしていただいていた皆様に、深くお詫び申し上げます」と伝えた。

三浦、木原組は昨季、国際スケート連盟(ISU)の主要タイトルを1シーズンで全て制する「年間グランドスラム」を日本勢で初めて達成した。しかし今季は、木原の腰椎分離症の影響でグランプリ(GP)シリーズと全日本選手権を欠場。その後は状態も回復し、4カ月半ぶりの復帰戦となった4大陸選手権、今月24日閉幕の世界選手権ではともに銀メダルを獲得していた。