牧野任祐(27)が、スーパーフォーミュラ初優勝を果たした今季第2戦に次ぐ2勝目を挙げた。2番手からスタートしたチームメートの太田格之進(25)と終盤好バトルを繰り広げたが、トップの太田がファイナルラップ目前にスピン。再スタートできず、牧野がトップチェッカーを受けた。
レースはポールポジションの山下健太(29)、2番手の太田がスタートで好位置をキープ。5番手発進の牧野は2台を抜いて3番手に浮上した。
太田は10周目に先陣を切ってタイヤ交換。トップの山下らがどのタイミングでピットインするかに注目が集まった。2番手牧野は22周目にタイヤ交換。トップ山下は23周目にピットに入り、4番手でコース復帰した。
後方集団をかわして抜き上げることに苦戦していた太田だが、上位勢のピットインで24周目にはトップに立った。牧野は25周目に大湯都史樹(26)を抜いて2番手浮上。約11秒前を走る同僚の太田を追う展開になった。
牧野は、早めピットインでタイヤが厳しくなってきた太田との差を詰めていく。34周目には両車テールトゥーノーズの接近戦となり、ともにOTS(オーバーテークシステム)を発動。抜きつ抜かれつのクリーンファイトを繰り広げるが、最終周目前の90度コーナーで太田がスピン。エンジンが止まり、戦列復帰できず「あーっ…壊れた、スロットル…」と無線で叫び、無念のリタイアとなった。
トップでフィニッシュした牧野はウイニングラップ中「ごめんなさい。今日は(太田)格之進のレースだったのに…。あいつに申し訳ない…」とチームメートを思いやった。
牧野はレース後のインタビューでも「今日はあいつ(太田)のレースだった。バトルを仕掛けてOTSを使い切って、そこで抜けなかった。その時点で、今日は僕の負けだった。レースではいろいろなことがあるのは承知。ここで僕があいつのために何かを言っても、あいつが報われるわけではない。次戦富士も、あいつとまたいいバトルができるように、しっかり準備して臨みます」と笑顔を見せることなく、自身の勝利より太田のことを気遣っていた。
ポールポジションスタートの山下は今季2度目の2位表彰台。13番手発進の岩佐歩夢(22)は7位まで追い上げた。SF初参戦のニック・デ・フリース(29、オランダ)は13位。Jujuこと野田樹潤(18)は18位だった。


