フィギュアスケートの世界ジュニア選手権は4日にタリンで開幕し、5日のショートプログラム(SP)に登場する女子の島田麻央(木下グループ)に全種目を通じて史上初の4連覇が懸かる。来季からシニアに転向する予定で、4シーズン負けなしのジュニアでは最後の主要大会。「楽しんで全力の演技をしたい」と自然体で快挙に挑む。

3日の公式練習でフリーで跳ぶトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)や4回転ジャンプに課題を残したものの「これから上げていきたい」と落ち着いていた。ジュニアの規定で大技を組み込めないSPに向けても「スピンで得点を稼ぐことができる」と自分の強みを熟知している。

2月のミラノ・コルティナ冬季五輪で銅メダルを獲得した中井亜美(TOKIOインカラミ)は同学年だ。島田も当初は「ミラノの星」と期待されたが、2022年のルール変更で年齢の条件が引き上げられた。シーズンが始まる7月1日までに「17歳」となる必要があり、4月生まれの中井と誕生日が10月の島田は運命が分かれた。

失意やもどかしさを表に出すことなく、真摯(しんし)に競技と向き合って五輪のメダリストに引けを取らない実力をつけてきた。待望のシニアデビューを見据え、有終の美を飾れるか。「笑顔で終われたら」とジュニア卒業の時を迎える。