日本フェンシング協会は14日、東京都内で日本代表の新体制を発表した。北京五輪まで4大会連続でイタリア代表女子フルーレのコーチを務めたイタリア人名指導者のアンドレア・マグロ氏(48)が同種目コーチに就任し、新たにウクライナ人コーチが就くエペとサーブルを含めて全種目で外国人指導者をそろえた。メダル5個を目標に掲げる2年後のロンドン五輪を目指す。

 北京五輪で男女フルーレの特別強化で成果を出した日本協会の張西厚志専務理事は「資本を投下し、全種目でメダルを狙う体制を整えた」と宣言。北京五輪の男子フルーレで銀メダルの太田雄貴(森永製菓)は指導体制強化に「うれしい半面、外国人コーチに頼りすぎないという自分の強さも必要」と話し、今季の目標に世界選手権(11月・パリ)の優勝を掲げた。