国際オリンピック委員会(IOC)は8日、ブエノスアイレスでの総会で、20年夏季五輪実施競技について投票を行い、レスリング、野球・ソフトボール、スカッシュの3つの候補競技からレスリングが選ばれた。有効投票は95票で、レスリング49票、野球・ソフトボール24票、スカッシュ22票だった。

 レスリングは2月のIOC理事会で除外候補になった。衝撃も大きかったが、迅速な改革を実行してアピールしてきた。女性委員会と倫理委員会を新設し、分かりにくいとされたルールも変更。女子の階級増も提案し、今月のIOC理事会で、女子を4階級から6階級に増やし、男子フリースタイルとグレコローマンスタイルを1階級ずつ減らし、各6階級とする決定に結びつけた。

 五輪3連覇の吉田沙保里ら金メダル量産競技の残留は、日本にとっても吉報となった。