「七色の背負い投げ」を武器に、柔道男子66キロ級の高市賢悟(21=東海大)が世界王座を目指す。13日、世界選手権(25~31日、ロシア・チェリャビンスク)に向けた都内での強化合宿で「絶対に勝つ」と優勝を宣言。「柔道を始めた時、最初に覚えたのが背負い投げ。いろいろな形で投げたい」と得意技にかける思いを口にした。

 高さを変えた普通の背負い投げに、回転しながら投げ落とす「韓国背負い」、さらに技への入り方が独特な「サンボ背負い」も練習している。「ほかの技はできないけれど、背負いは自信がある」。愛媛・新田高3年で国際大会にデビューしてから、海外勢には「35試合ぐらいして」負けていない。「外国人の方が投げやすい」と頼もしい。同級には、昨年世界王者の海老沼匡(24)もいるが「決勝で海老沼先輩を倒して優勝する」と力強く話した。