19年W杯日本大会前の最後のシーズンが開幕し、3季ぶりの優勝を目指すパナソニックが、クボタに15-11で勝利した。

前半4分にSO山沢拓也(23)のPGで先制。11分にクボタにラインアウトからのモールでトライを奪われ逆転を許すも、直後にWTB福岡堅樹(25)がスピードを生かした防御でボールを奪取。右へ展開し、最後は山沢の相手裏へのキックをWTB山田章仁(33)がインゴールで抑える技ありのトライを決め、再逆転した。続けてSH内田啓介(26)もトライを奪い、点差を広げた。

後半はクボタに立て続けに2本のPGを決められ、15-11まで追い上げられるなど、自陣で守勢に回る時間が続いた。それでも、36分、40分とゴールライン付近まで攻め込まれた場面でも粘り強い防御でトライを許さず、接戦をものにした。

ロビー・ディーンズ監督は「相手のプレッシャーをまともに受けて、自陣でプレーさせられた。防御は良かったが、ここから先はそれだけでなく、すべての要素を修正していく必要がある。この試合から成長していけると思う」。フランカーの布巻峻介主将(26)は「厳しい試合になる原因を自分たちでつくってしまったが、勝ち切れて良かった」と話した。

敗れたクボタのフラン・ルディケ・ヘッドコーチは「勝てた試合を落としてしまった。あと数センチまで攻め込んだが、そこで取り切れなかった。次のヤマハ発動機戦に向けて準備していきたい」。SO立川理道主将(28)は「最後にスコアするところでミスが出て、勝てる試合を落としてしまった。自分たちのプロセスは間違っていないと思うので、次に向けて良い準備していくしかない」と試合を振り返った。

今季のトップリーグは、16チームが2つのカンファレンスに分かれ、1回戦総当たりのリーグ戦を実施。各組上位4チームが決勝トーナメントに進み、決勝は日本選手権を兼ねて行われる。

2連覇中のサントリーは9月1日に、トヨタ自動車と対戦する。