ラグビーの日本選手権兼トップリーグ(TL)決勝トーナメント決勝戦の神戸製鋼-サントリー(15日、東京・秩父宮ラグビー場)を前に13日、メンバー発表が行われ、神戸製鋼は神戸市の灘浜グラウンドで調整を行った。

元ニュージーランド代表の世界的SOダン・カーター(36)は「非常にエキサイティング。この試合のためにハードワークをしてきた。ただ、私たちは今までもいいラグビーをしてきたが、サントリーはチャンピオンチーム、決勝戦は楽に勝てるわけがない。ベストパフォーマンスを見せないといけない」と、意欲とたかぶりを口にした。

神戸製鋼は、TLでは創設元年の03年以来15季ぶり、日本選手権ではサントリーと同点優勝だった00年度以来18大会ぶりの優勝に挑む。かつてサントリーに在籍、今季新加入のSH日和佐篤(31)は古巣との対戦について「相手どうこうじゃないですね」。神戸製鋼の現メンバーに優勝経験者が少ないことを問われて「そのへんは基本的にDC(ダン・カーター)が話してくれてますが、緊張することは悪いことじゃない、それを楽しめて力にかえたらいい話。緊張しそうなヤツには、そのへんのことを言うようにしています」と笑いを交え、話した。

また神戸生まれで“凱旋(がいせん)V”が目前のでもある。03年のTL優勝時は兵庫・報徳学園ラグビー部だった。「神戸に強いチームがあるのは誇らしかった。ラグビースクール時代はここ(灘浜グラウンド)に来て(元木由記雄氏らOBから)よくサインとかもらってました」と神戸製鋼と“縁”があったことを明かした。