大相撲の関脇稀勢の里(25=鳴戸)の大関昇進が確実となった。日本相撲協会で昇進を諮る審判部は九州場所千秋楽の27日午前、稀勢の里の昇進について会議を開いた。審判部内から異論は出ず、放駒理事長(元大関魁傑)に30日の理事会を要請した。貴乃花審判部長(元横綱)は「相撲内容がよく、けれん味のない相撲。審判部で反対意見はなかった」と話した。

 昇進の目安は三役で3場所計33勝とされる。稀勢の里は過去2場所は関脇で10、12勝で、今場所は14日目まで10勝。千秋楽に勝たないと33勝に到達しないが、最近の安定感や将来性を評価しての昇進となった。