<社会人野球東京大会:ホンダ9-0NTT西日本>◇初日◇18日◇大田スタジアム、保土ケ谷球場◇1回戦6試合

 ドラフト解禁年を迎えたホンダ・長野(ちょうの)久義外野手(23=日大)が、今季の公式戦初戦で2安打1打点と結果を出した。06年ドラフトで巨人入りを熱望し、日本ハムの4巡目指名を拒否して今年のドラフトの目玉と目されている。元ダイエー佐々木誠監督(42)が新監督に就任したセガサミーは、3-2で西濃運輸を破り初陣を飾った。NOMOベースボールクラブは3-2で日産自動車を破った。

 長野には、注目を力に代える強さがある。ネット裏には12球団50人近いスカウトが集結。「(目当ては)僕じゃないんじゃないですか。全然気にならないです」。5回1死二塁から初球を中前適時打。続く打席では左中間二塁打を放ち、持ち前の積極性を発揮した。直前のオープン戦では8戦6本塁打と絶好調だ。

 注目は場外に及ぶ。今大会は2つの球場で開催しているが、巨人は全スカウト12人が集結した。山下スカウト部長は「右の外野手は補強のポイント」と熱視線を送る。一方、再指名の可能性がある日本ハム今成スカウトは「うちは若い力にチャンスがあるチーム。プロは試合に出てなんぼですから」と話した。