毎年2月1日は12球団が一斉にキャンプイン。いわば元日のようなものだ。私が担当する阪神も1軍は沖縄・宜野座、2軍は高知・安芸で始動した。初日から選手たちのかけ声とファンからの声援で活気に満ちあふれていた。
高知・安芸で活気の中心にいたのが、ドラフト7位の長坂拳弥(22=東北福祉大)だ。シートノックで本職の捕手に就くと、精いっぱいの声で指示を出した。ノッカーが捕飛を打とうとするも遊撃付近へミスショット。だがルーキーには関係はない。重たい用具を着けていることを忘れさせるダッシュで追いかけた。その勢いのまま、シート打撃では「ストライクが来たら全部打つつもりでした」と初打席にいきなり左前打を放ち、一塁上で笑顔を見せた。
元気いっぱい駆けめぐった後は宿舎でノートにまとめる。「教えてもらったことは全部書いています。走塁とかも書きます。もちろん投手別に球種を書いたり、実際に受けた感覚とかありますよ」。題して「長坂ノート」。学んだことを忘れないようにメモる作業は、ルーキー記者である私にも鉄則。初日から意識の高さに恐れ入りました。【阪神担当=山川智之】



