早実・清宮幸太郎内野手(2年)が主将としての公式戦初本塁打を放ち、秋季東京大会(10月8日開幕)本戦出場に導いた。立志舎戦に「3番一塁」で出場し、1回に高校通算67号となる先制中越え2ラン。3打数2安打3打点の活躍で、6回コールド12-0の完勝をけん引した。

 キャプテン清宮の今秋1号は、バックスクリーンに突き刺さる先制2ランだった。1回1死一塁、3ボール1ストライクからの5球目をライナーで運んだ。「変化球にうまく反応できた。けっこう詰まってたんで、中飛かなと思ったんですけど」と言いながら、推定125メートルをかっ飛ばした。

 「ちょっとホッとした」が本音だった。新チーム初戦となった3日の八王子桑志戦は、相手左腕の遅い球にタイミングが合わなかった。2回に犠飛、6回に左翼線二塁打を放つなど、打つべき球を見極めて2安打3打点。右方向への特大ファウルも増え、本来の打撃を取り戻した。

 このチームに、懸けている。昨夏4強まで進んだ甲子園に「WASEDA」がいない。「テレビで見て、練習試合で勝ったチームも出ていて、あ~もったいなかったなって」。最初は悔しかった。が、切り替えた。「主将というのもあって、すぐに心の準備ができました。去年とはまた違う、充実した1カ月でした」。

 さっそく、体力強化メニューを取り入れた。「体づくりという文化が早実にはあまりなかった。新しい早実の色を出したい」。自らの経験を、チームに還元した。毎日ウオーミングアップで行う体幹トレーニングは、従来の2倍の約20種類になった。成果は飛距離という、目に見える形になって出つつある。

 2戦連続のコールド勝ちで、秋季東京大会の本戦進出が決定。続く道の先に、センバツがある。「いけると思っています。投手は投げ込んできたし、打者も振り込んできた。甲子園がもっと色濃く見えてくる。本戦までにまたパワーアップして、投打にもっと圧倒できるチームにしたい」。夏を費やした自信が、主将に断言させた。【鎌田良美】