<高校野球春季北海道大会:北海道栄2-1札幌南>◇1日◇準々決勝◇札幌円山

 北海道栄は4回途中から救援した若林篤志(3年)の好投で札幌南に競り勝ち4強進出を決めた。

 北海道栄のエース若林の好投で、北海道栄が2年連続4強入りを果たした。1点リードの4回2死三塁のピンチで登板し、5番小野田を空振り三振。相手に傾きかけた流れを止めた。結局、5回1/3を6安打許しながら要所を締めて無失点、8奪三振。若林は「ピンチを抑えてこそ、真のエースなので」と強い責任感を口にした。

 昨秋の地区代表決定戦から続いている公式戦無失点イニングも46回に更新。1打同点の場面での登板にも「去年から投げて慣れているので、焦ることは無かったです」と笑顔を見せた。渡辺伸一監督(39)も「ワンチャンスで取った2点を、投手も含めてしっかり守れたのが勝因です」と好投の左腕をねぎらった。

 マウンドでは主将としてもチームをけん引。常に笑顔を絶やさないよう心がけている。「ピンチになるほど楽しんで投げています」。4日準決勝の相手は函館大有斗。相手エース堤口との左腕対決に臨む。