帝京(東東京)は6日に還暦を迎えたばかりの前田三夫監督(60)の指揮で2年ぶり11回目の優勝を目指す。

 73年に就任以来、春夏合わせて23回の甲子園出場、全国優勝3回を誇る強豪につくりあげた。甲子園出場を果たせば、還暦を過ぎて指揮を執るのは木内幸男監督(常総学院)、渡辺元智監督(横浜)、高嶋仁監督(智弁和歌山)らに肩を並べる。現在も練習ではノックバットを握り、内野ノックを1分間に30本放つほど元気だ。「まだまだ辞めません。帝京で頑張りますよ」と頼もしい。

 伝統の投手陣は、平原庸多(3年)と鈴木昇太(2年)がともに最速145キロを誇る。フォークが武器で186センチの武内就生(3年)に最速142キロのスーパールーキー伊藤拓郎(1年)と強力な布陣をつくった。

 佐藤秀栄主将(3年)は「今年は、つなぐ打撃と豊富な投手陣で必ず甲子園に行く」と自信満々だ。しかし07年夏を最後に甲子園から離れている。現3年生の全員が1年生時、夏の甲子園のスタンドで先輩を応援して「絶対ここでプレーしたい」と誓い合い練習してきた。還暦の年につくり上げたチームを、名将が熟練した采配で頂点に導く。【茶木哲】