<高校野球奈良大会>◇25日◇決勝

 奈良大会史上最高のヒットマン、西浦直亨(なおみち)内野手(3年)が天理を3年ぶりの出場に導いた。郡山を7-2と下した決勝で4打数4安打2打点。大会通算では21打数17安打の8割1分で、通算打率、安打ともに大会新記録を打ち立てた。準決勝から6打数連続安打に「振ればヒットになる感覚。こんなのは初めてです」と端正な顔をほころばせた。

 優勝候補とされたセンバツは初戦の早実に3-4とサヨナラ負け。4番西浦は、4回1死満塁の好機に投ゴロ併殺。責任を果たせなかった悔しさをかみしめた。森川芳夫監督(53)は「あえて答えは言わず、自分で考えさせた。その方が身につきますから」と温かく見守り、4番は目覚めた。

 橿原コンドルでは、バスの横転事故で亡くなった柳ケ浦(大分)の吉川将聖さん(享年16)の1年先輩。「天国から見ていると思う。あいつの分まで頑張りたい」と空を見上げて誓った。

 ◆天理

 1900年(明33)創立の私立校。天理教校として発足。08年に天理中となり、戦後に天理高になった。生徒数1260人(うち女子562人)。野球部は01年創部。部員数58人。甲子園は夏は23回、春は19回出場し、夏2回、春1回優勝。主なOBは元ダイエー門田博光、阪神関本賢太郎。天理市杣之内町1260。飯降成彦校長。