新井チルドレンが躍動した。広島は連夜の先発野手全員安打で13安打8得点。若手が3発の祝砲を打ち上げ、敵地神宮が新井の2000安打達成の「後夜祭」と化した。
前日の勢いそのままに鮮やかな先制攻撃を見せた。プレーボール直後、1番田中が山中の初球をたたき右安打で出塁すると、続く菊池は3球目の浮いた球をバットに乗せ左翼席に運んだ。「つなぐ意識で行きました。風にも助けられた」。わずか4球で2点を先制し、試合の主導権を握った。
4回は鈴木と田中がそろって2ラン。前日の試合前に新井から「2本打ってくれ」と言われた鈴木はこの日も試合前の円陣でベテランから「今日も誠也まで回そう」と声をかけられた。中押し点となる1発で応え「スライダーが抜けてきた球に反応できた。何とか結果を残せて良かった」と安堵(あんど)した。
山中には昨季8月11日に完封され、今年3月10日オープン戦では4回を完璧に抑えられた。25日の練習で石井打撃コーチが山中のフォームをまねるように下手投げで打撃投手を務めた対策も奏功。偉業達成時に新井が「本当にかわいい子たち」と表現した後輩が、苦手サブマリンを5回12安打8得点でKOした。連勝で再び貯金3。鈴木が「雰囲気はずっといいので継続したい」と言えば、菊池は「いい流れで来ているので何とか3タテしたい」と力強く前を向いた。【前原淳】



