プロ野球巨人の野球賭博事件で、賭博開帳図利ほう助容疑で逮捕された元選手笠原将生容疑者(25)と、賭博開帳図利容疑で逮捕された胴元役の元飲食店経営者斉藤聡容疑者(38)が、賭け金や手数料を試合当日ではなく、毎週月曜日にまとめて精算していたとみられることが2日、捜査関係者への取材で明らかになった。また斉藤容疑者が、摘発前に韓国行きを計画していたことも分かった。
元巨人の選手間で横行していた野球賭博の実態が、徐々に明らかになってきた。笠原容疑者は14年5月から15年3月に、プロ野球10試合程度で松本竜也(23)、高木京介(26)両元選手の参加を仲介し、賭け金を集めるなど斉藤容疑者の賭博を手助けしたとされる。笠原容疑者は毎週月曜日に、両元選手から手数料や賭け金を徴収したり支払ったりし、自身の分も加えて斉藤容疑者と精算していた。笠原容疑者も逮捕前に「月曜日にまとめて精算していた」と語っていた。
捜査関係者によると、野球賭博ではプロ野球の試合が少ない月曜日に精算されるケースが多いという。警視庁組織犯罪対策4課は、賭け金や手数料が暴力団に流れていた可能性があるとみており、賭博の仕組みの解明を進め、調べている。
一方で斉藤容疑者は逮捕前の4月中旬、共同通信の取材に対し、5月に韓国へ渡航し、すし店を開く計画を明かしていた。同容疑者は、笠原容疑者が地元の福岡市で開業した飲食店で取材に応じた。斉藤容疑者は笠原容疑者の店の開業に携わっており、「(笠原容疑者の店を軌道に乗せて)1、2カ月後に、すし店をソウルで開く。店の場所も決まっている。5月に渡航する」と話していた。しかし、斉藤容疑者は、計画していた渡航直前の4月29日に笠原容疑者とともに逮捕された。
福田聡志元選手(32)らの賭博への関与が発覚した昨秋以降、警視庁組織犯罪対策4課は福田元選手らへの任意聴取を進めており、斉藤容疑者は自らに対する摘発を避けようとして韓国行きを計画した可能性もあるとみられる。




