右肩手術からの復帰を目指すソフトバンク松坂大輔投手(35)が大炎上し、1回2/3、9失点(自責7)で降板した。

 初回、先頭野間に日本復帰後、公式戦初被弾となる左越えソロを打たれるなど、4安打2失点。2回も1死二、三塁から二失で2点を許すと、その後も四球、中前適時打、四球とアウトが奪えず、土生には右越え満塁弾を献上。続く岩本から空振り三振を奪い、2死となったところでマウンドを降りた。

 この日は80~90球が目安とされていたが、65球での降板。最速は143キロだったが、被安打7、3四球と最後まで制球が定まらず、スタンドの広島ファンから「松坂頑張れ!」と声援が飛ぶ場面もあった。

 降板時に右手の指先を気にするそぶりを見せていた松坂は、アイシング後、報道陣が待っていた通常の出口を使わず、所用のため、試合中に帰宅した。

 倉野投手総合巡回コーチは「ボールが指にかからず、抜けて抑えがきかないと言っていた」と説明。降板理由はマメではなかったといい「良くなる気配がなかった。途中からバランスを崩して、リリースもバラバラ。どうしたら自分の球が投げられるか、試行錯誤しているのが悪い方向に出た」と明かした。