ロッテのドラフト1位平沢大河内野手(18)が「9番遊撃」で初スタメンを果たした。

 第1打席は2回先頭で迎えた。楽天先発レイの外角143キロに空振り三振した。

 同点の3回2死一塁で迎えた第2打席は、楽天2番手浜矢の外角140キロに空振り三振した。

 12日のプロ初打席も、ソフトバンク東浜の外角146キロに空振り三振。デビューから3連続の三振となった。深めにトップを作り、ルーキーらしく積極的に振り込んでいくスタイル。スイング自体は非常に強いが、1軍の強いボールに対し、やや立ち遅れる場面が続いた。

 遊撃の守備では足がよく動き、広い守備範囲が目立った。3回2死一、二塁の場面では、楽天嶋の中前に抜けそうな当たりを横っ跳びでキャッチ。二塁にトスし、チェンジとした。5回無死一塁の場面では、楽天聖沢が放った高いバウンドに突っ込み、ランニングスローでアウトとした。初安打こそならなかったが、攻守に積極的な姿勢を貫いた。

 2点を追う5回無死二、三塁の場面では、代打に井口を送られ退いた。「1軍の直球についていければ。練習です。大事な場面で打席に立てる選手になりたい。守りは(力を)出せた。1日も早く定着したい」と話した。伊東勤監督(53)は「練習中にひらめいた」とスタメン抜てきの理由を説明。「守備でいいプレー。(3回は)抜けていたら1点だった。大きな1点。打撃は自分のスタイルを貫いている。タイミングが合ってくれば」と今後に期待していた。