日本生命セ・パ交流戦を11勝7敗の4位で終えた楽天は、24日のソフトバンク戦(コボスタ宮城)から再びリーグ戦に挑む。交流戦前に最下位だったチームは借金を4減らし、4位西武に3ゲーム差の5位と順位を上げた。上位巻き返しに向け、梨田昌孝監督(62)が交流戦で得た手応えを振り返った。

 若手の台頭に中堅やベテランが奮起して、楽天は首位に立った4月時の勢いを取り戻しつつある。交流戦で得た手応えを問われた梨田監督は「若い人たちでしょう」と即答した。

 梨田監督 勝ち越せたし、6カード中、広島以外の5戦では3連戦の頭を取れた。それだけにもう少し借金を返済したかったのが本音だけど、内田、足立、オコエが初ホームランを打った。若い人が少しずつ伸びていることが、これからのリーグ戦再開には大きいですね。

 主将の嶋を骨折で欠き、打撃不振から一時は松井稼、今江、銀次の3人が2軍再調整となった。開幕からメンバーが大幅に入れ替わる中で、DeNA戦では今季初の同一カード3連勝を果たし貯金4。全員野球でつかんだ1つの白星が流れを変えたと振り返る。

 梨田監督 サヨナラで勝った広島戦(12日)が大きい。先制されてもピッチャーが1つになってゼロで抑え、逆転勝ち。松井裕が投げた10回には、満塁からヒット性の当たりを三塁阿部が神業でゲッツーにした。普通は前進守備の場面だけど、前進なら捕れなかった強い打球。ダブルプレーでいいと構えた開き直りが、あの結果を呼んだよね。それが分岐点になり、その後の流れを変えた。逆に5月は、ロッテに12対13、8対9で連敗してどん底だった。シーズンには必ず分岐点がある。

 交流戦でのチーム防御率は5位の3・01、打率も9位の2割4分4厘と突出した数字ではない。それでも3点差以内の試合は9勝5敗と、粘り勝つ形を取り戻しつつある。24日から再開するリーグ戦。3連勝の勢いを生かし、「相手よりも1点でも多く取る野球」で上位巻き返しに挑む。

 梨田監督 点を取るしかない。まずはヒットでも四球でも、塁に出ること。そしてバントなど、細かいミスをなくしていくこと。初戦のソフトバンクは和田が先発みたいなので、島根の浜田高校の先輩としてプレッシャーをかけておきます。リーグ戦再開は、シーズンの中でいくつかある切り替えのタイミングの1つ。そこで一番強いチームと当たる。開幕戦で勝っている則本を惜しまず当てて、最低でも勝ち越す。そういう強い思いでいきますよ。

 自力Vは消滅しても、3位以内でのCS進出は十分に射程圏内。残り10の借金を返済し、再び上昇気流に乗る。【松本岳志】