中日ドラフト1位小笠原慎之介投手(18)が昨夏、全国制覇した甲子園で「プロ初勝利」した。

 26日、ウエスタン・リーグ阪神戦(甲子園)で先発し、プロ最長の6回1/3を投げ6安打3失点で1、2軍通じて初勝利を手にした。3回途中まで無安打投球と立ち上がりはいい滑り出しだったが、7-1の5回に2死走者なしから、阪神3番の江越、横田、陽川の3連打で2点を失った。7回に先頭森越を投ゴロに仕留めると交代が告げられた。プロ最多の投球数、123球を投じた。「(初勝利は)良かったですけど、内容が良くなかった」と投球に納得していない様子だった。

 聖地のマウンドは昨年9月の高校日本代表で投げて以来。「懐かしいという感じではなく、新しい場所(プロ)でやっているので風景が違います」と振り返った。1軍で3度先発登板し、課題となった変化球の精度の向上と球数軽減などに取り組んでいる。