岡田イズム+αだ!
阪神が近日中に新監督就任を要請することが決定的な真弓明信氏(日刊スポーツ評論家=55)は21日、神戸市内で岡田監督が築き上げた守備力重視の野球を踏襲する考えを語った。特に外野守備の大切さを強調。機動力を生かした戦いを目指す。またチーム事情を把握するため、同監督との「引き継ぎ会談」を希望。早くも猛虎強化プランを披露した。
俊足堅守で鳴らした真弓氏の現役時代のプレースタイルこそ、新生猛虎の理想像だ。前日20日にCS第1ステージを敗退。この日、岡田監督が正式に退任し「真弓阪神」の誕生が秒読みになった。真弓氏の胸中には、早くも常勝チームを率いる覚悟が芽生えた。
真弓氏
勝たないとね。(ファンの)期待が大きい分、応えないといけない。(岡田野球とのスタイルの違いは)ほとんどないんじゃないですか。岡田監督がここまでやってきた守りの野球の方が常に優勝を争えるチームになっていくんじゃないかと思います。(チームカラーを変えるかと問われ)まったくないです。
今季は82勝を挙げながら逆転されてV逸。しかし戦い方を大きく変える必要は見いださない。先発陣だけでなく、JFKら強固な救援陣で白星を重ねてきた。チーム防御率3・29はリーグトップ。62個の失策数は横浜(61個)に次いで2位だ。ネット裏からタイガースの戦いを見届け、ディフェンス重視の戦いで勝ってきた点を評価している。その路線の踏襲に加え、独自の観点も示した。
真弓氏
(守備面で)意外と目をつけられない、注目されないのが外野の守備力だ。一般論だけど(チーム全体の)打力がなくなると外野に(守備が)まずくても打てる人を入れて…となる。でもそれを見るとマイナス面は大きい。攻撃は打っても3割。どうやって点を取るかというと、足を絡めてとなる。
自身は現役時代、遊撃、二塁、外野で3度ベストナインを受賞。85年には岡田(監督)に二塁を譲り、自ら外野にコンバート。堅守で優勝に貢献した。ライオンズ在籍時の78年には自己最多34盗塁もマークした。足を使えて、攻守のバランスを備わったチームこそ、目指すべき戦闘集団だ。
岡田監督はV逸の要因を「何か分からないけど足りない部分があるんだろう」と話した。これを伝え聞くと、チームの弱点を把握するためにも同前監督との会談を希望した。
真弓氏
聞いておかなあかんね。次(監督を)するんだったらね。要請があれば、その席も(球団が)考えてくれるんじゃないか。
岡田野球を踏襲しつつ、事情を熟慮しながら「真弓色」を出していく。屈辱から一夜明け、早くもチーム強化に思いを馳せていた。【酒井俊作】




