日本ハムの稲葉篤紀外野手(39)が9日、宮城県庁を訪れ、7月に行われたマツダオールスターゲーム第3戦で獲得したMVPの賞金全額(300万円)を、宮城県スポーツ少年団へ寄付した。Kスタ宮城で行われた同戦でMVPを受賞した経緯もあって、賞金を東日本大震災の被災地の復興支援に役立てたいと話していた。

 稲葉は「東日本大震災から間もなく半年がたとうとしていますが、いまだ被災された方々を取り巻く環境が整いつつあるとは言い難い状況です。オールスターゲームでは、そのような中でも我々プロ野球選手に熱いまなざしを向けていただいたことは生涯忘れることのない思い出になっています。皆さんに取らせていただいたMVPになりますので、開催地であった宮城県、そして私をここまで育ててくれたスポーツというものに少しでも恩返しになれば幸いです」とコメントした。