ソフトバンク周東佑京外野手(30)が公式戦29年ぶりの単独での本盗を決めた。1点ビハインドの3回2死三塁、打者柳田の初球を投げる前の一瞬の隙を突き仕掛けた。ロッテ毛利が前に出てきた捕手松川に慌てて投げたが、クロスプレーでボールがこぼれセーフ。同点に追いついた。
「(柳田シフトもあり)三塁手もベースから離れていたし、投手も左だし、すごく打者に集中していた。だいぶ足も上げていた。あれくらい出ても大丈夫かな」とスルスルと三塁から大きなリードを取り、頭から突っ込んだ。「おなかにボールが挟まったのでセーフだと」とニヤリ。小久保監督も「度肝を抜かれた」と驚いた。
打ってもピンクのバットで適時打2本で2打点。俊足に生んでくれた最愛の母は24年4月に61歳の若さで病気のため他界した。お立ち台で自ら「今日は母の日なので、母から『そろそろ頑張れ』と言われているような気がした」と話し、目を真っ赤にした。「優しかった。自分がうまくいっていない時とか、常に連絡をくれた。『そんな顔して野球やってんじゃない。自分で好きでやってるんだから』と。連絡がないのはちょっとさみしいですけど…。いい姿を見せられてよかった」。ロッテ3連戦を勝ち越し、首位オリックスとは2・5ゲーム差に縮まった。
◆単独での本盗 スクイズの空振りなどを除き、単独でのホームスチールは97年7月28日広島戦の稲葉(ヤクルト)以来、29年ぶり。稲葉は2回2死三塁の場面で、打者川崎のカウント2-0の時に同点の本盗を決めている。



