楽天は完敗だった。西武打線の状態が非常によく、勢いを止められなかった。なんと言ってもネビンが戻ってきたことが大きい。初回は1番長谷川に死球の後、2死からネビンに先制二塁打。3回は先頭でネビンにソロを打たれた。
4番を抑えられず失点を重ねたが、痛かったのは9番滝沢に四球を続けたことだ。2回、4回と与え、いずれも失点につながった。粘った滝沢も褒めないといけないが、下位から調子のいい上位につながれたら失点のリスクは高まる。
敗因を分析すれば、だいたいこういうところだろう。もっとも、シーズンではこの日のようにどうしようもない試合はある。それよりも私が気になったのは、楽天がチームとしてどういう形で戦っていくのか、それが見えてこないことだ。
現在、ボイト、マッカスカーら外国人野手は全員2軍にいる。結果が出なければ、プロである以上、当然ではある。外国人選手だからと特別扱いの必要もないし、もしかしたら外部からは分からない事情もあるのかもしれない。ただ、似た例はボイトやマッカスカーにとどまらない。
昨季、ブレークした中島もベンチを温める試合が増えている。もちろん、代わりに出た佐藤が結果を出したという面はある。とはいえ、今の楽天は打てば使われるが、少し打てないと、すぐに使われなくなる。だから、選手に焦りが生まれる。昨季から、そういう起用が続いているように感じられてしょうがない。言い換えれば「この選手を中心に据える」という、チームというよりも、球団としての方針が見えてこない。
どんな選手でも、シーズンを通して打てない時期は絶対にある。そこを乗り越えることが成長につながる。一方で、結果が出ない選手をどこまで我慢するか。判断は難しいし、2軍で再調整させるのも選択肢。いずれにせよ、選手は状態が悪い時にどうするかで、その先に見える景色が変わってくる。
4連敗で借金5。踏ん張りどころだ。チーム状態が苦しいときほど、目指す方向を見失わずに戦う必要がある。(日刊スポーツ評論家)




