オリックス椋木蓮投手(26)は10日、京セラドーム大阪のグラウンド上で、入団時の投手コーチ時代から慕う岸田護監督の45歳のバースデーを、ささやかに祝った。
5日、同球場の外野で練習中に吉田輝星投手(25)が発見したニジイロクワガタを岸田監督はひょいと手に乗せた。椋木も真横で一緒に眺めていた。「めっちゃいい人です。なんで、あんなに(試合後のテレビ)インタビューが暗いんだろう(笑い)」。21年ドラフト1位で入団した直後、岸田監督は投手コーチだった。日頃、指揮官が公の場で緊張感のある表情を貫くことを不思議に思うほど気さくな上司で、東北福祉大の先輩・後輩の垣根を超え、師とあおぐ人の1人になった。「一番好きなコーチだったんです。監督になると聞いた時、めっちゃうれしかったし、力になりたかった」と回想する。
8日の日本ハム戦の試合後、岸田監督の誕生日が2日後に迫っていることを知った背番号15。同日の夜、大手通販サイトにアクセス。「ニジイロクワガタ ぬいぐるみ」と検索したが見当たらず、クワガタのマグネットを購入。当日配送のできる会員だったことが功を奏し、9日夕方には自宅にプレゼントの品が到着。指揮官の誕生日当日の10日、練習を終えた椋木が外野でクワガタのマグネットを差し出すと表情をくずして、喜んでくれた。
岸田監督の現役時代と同じく先発から中継ぎに転向。与えられた役割は“必勝”しかないと自らに言い聞かせる。「勝ちで回ってきたら、絶対負け越さないように、絶対に勝ちたい」。すでに昨季の12試合を上回る14試合に登板したリリーバー。最愛のボスの誕生日を、遊び心とともに祝福した。【中島麗】



