プロ野球巨人が一部選手の入団時に、契約金の「最高標準額」として球界で申し合わせた1億5000万円(出来高払い5000万円を含む)を超える契約を結んでいた問題で、巨人は15日、選手の実名を入れて報じた朝日新聞に対して謝罪などを要求した抗議書を送付し、書面到達から5日以内に誠意ある回答がない場合は法的措置を取ることを示唆した。

 抗議書の中で最高標準額について「標準額は上限ではない」とした上で「最高標準額が計1億5000万円となることだけを強調し、上限ではないことを無視するような報道は、極めて不公正」と主張。「社会的な批判を受けるのが当然であるかのように誤導し、選手や球団の名誉を著しくおとしめるもの」などとして、球団および各選手への謝罪と、紙面での謝罪文掲載を求めた。

 朝日新聞から超過契約者として実名を報じられた選手のうち、高橋由伸外野手と野間口貴彦投手が浜松市の浜松球場で中日とのオープン戦に出場した。