ソフトバンクの笠井和彦球団社長兼オーナー代行が21日午前10時7分、肺カルチノイドのため、都内の病院で死去した。76歳だった。

 孫正義球団オーナー(56)が追悼コメントを発表した。

 笠井さんは、2000年より当社の取締役に就任いただき、豊富な金融分野のご経験をもって、ソフトバンクグループの経営全般に多大な貢献をされました。また、福岡ソフトバンクホークス球団社長として、球団運営にも尽力されました。誠実かつ公平無私、人情味あふれる御人柄ゆえに、笠井さんを慕う幹部や社員も数多く、常に後に続くわれわれの指針でありました。今に思えばどれだけ多くのものを譲り受けたか計り知れません。

 ソフトバンクが、この10数年間で、ブロードバンド、固定通信、携帯事業へと幅広くビジネスを拡大し、世界的なモバイルインターネット企業への変貌を成し遂げることができたのは、笠井さんの多大な功績によるものです。

 ここに、笠井さんのご冥福を謹んでお祈りいたします。