<全日大学野球選手権:慶大6-4東京国際大>◇11日◇準決勝◇神宮

 慶大(東京6大学)が史上初の元プロ監督対決を制し、決勝進出を決めた。江藤省三監督(69)は過去に巨人などでコーチを歴任。対する東京国際大(東京新大学)の古葉竹識監督(75)は、かつて広島の監督を務め、日本一を3回経験している。

 慶大は8回裏1死三塁のピンチを切り抜けると、9回表に2点を挙げて勝ち越した。殊勲打を放った山崎錬内野手(3年=慶応)は「最近は不振で悩みこんでいたが、監督の指示が自分に一押しをしてくれて打つことができた」と話した。決勝は、153キロ左腕の藤岡貴裕投手(4年=桐生一)擁する東洋大と対戦する。江藤監督は「相手は強いけど、選手はみんな藤岡とやりたがっている。明日は頑張るからね」と笑顔で話した。