金本は初打席スタンバイOKだ!
阪神は5日、広島とのオープン戦(京セラドーム大阪)を昨年12月に死去した島野育夫前コーチ(享年63)の追悼試合として実施する。始球式を投手星野仙一SD(61)、捕手田淵幸一元コーチ(61)、打者岡田彰布監督(50)で行うほか、試合にも主力選手が顔を揃えて故人を弔う。左ひざ手術からリハビリを進めている金本知憲外野手(39)も打席に意欲。新井、金本、今岡の「AKI」クリーンアップ初お披露目の可能性もある。
体がうずくのを止められなかった。金本は、メモリアルゲームへの参戦を直訴した。阪神移籍後から「オヤジ」と慕った島野氏の追悼試合。ベンチに入るだけでは、心は満たされない。
「代打で出るつもりでいるよ。一応、コーチとも相談してになる。体調は関係ない」
キャンプ前半を単身、米国ロサンゼルスに渡ってのリハビリにあてるなど、左ひざ手術からの回復には慎重を期している。自らが設定した初実戦は16日巨人戦(東京ドーム)の指名打者。首脳陣も5日の金本の出場には否定的な声が多いが、本人は打席に立つ意欲を抑えなかった。
最終判断は当日の状態によるが、代打出場、または「1打席」という形であれば、指名打者での先発も視野に入る。その際は他の主力もそろい踏みするだけに、4番でオーダーに座るのが自然だ。現時点で開幕クリーンアップとして有力視される新井、金本、今岡の並びの「AKI」打線が、1回限定ながら発進する可能性はある。
「特別といえば特別。少し無理してもという気持ちはある」
焦りとは別の感傷的な気分も、金本を後押しする。島野氏危篤の報に、いても立ってもいられず病院に駆けつけ、親族にお願いして病床に添った。告別式では人目もはばからず涙を流し、棺を運んだ。「恩人」との思い出がいっぱいつまったグラウンドで、これが最期の別れ。たとえ故障が完治していなくても、ユニホームを着て試合に備えることが、金本の礼儀だった。
本格的な実戦復帰を前に、キャンプ打ち上げ後も甲子園室内や鳴尾浜で背走、フルスイングと運動量を増やしている。何より島野氏への弔いの思いが、金本を突き動かす。08年ベストオーダーを「オヤジ」にささげる。【町田達彦】




