<オリックス2-1ソフトバンク>◇16日◇京セラドーム大阪
大阪に嫌な新名物ができ始めた。ソフトバンク王監督はベンチ裏通路に姿を現すと「何とか追い込んだんだがなあ」と漏らした。オリックス小松に9回2死まで完封負け寸前だった。松中と小久保の連打でマウンドから降ろし、柴原が2番手加藤から適時打を放って意地は見せた。「小松?
いやあ良かったよ。前回より良かったんじゃない。最後だけだもんな、バッティングをさせてもらったのは」。指揮官も相手を褒めるしかない、完敗だった。
1週間前の9日もプロ初先発の小松に5回3安打1得点。今季2度目の顔合わせも8回まで三塁を踏ませてもらえず、8回2/3、6安打1得点だった。直球とブレーキの利いたカーブとのコンビネーションに加え、スライダーもさえる2年目右腕にお手上げだ。昨季のプロ初勝利と合わせ、通算3試合で3勝を献上。天敵のレッテルが浮かんできた。「丁寧に放ってくるんだよな。緩急とスライダー、シュートと、いい高さに来るから打球が上がらない。今日はしゃあない。対策を考えないと」。帰りのバスに乗り込む王監督の言葉はあっさりしていたが、チームは今後、小松対策をみっちりと練る必要に迫られた。
8回3安打2失点と好投した大隣を見殺した格好で、連勝は3でストップ。チームリーダーとして小久保はあえてひと言、残した。「同点にはできた。あの(加藤の)フォームなら走るチャンスはあったんじゃないかな」。柴原が適時打を放った9回2死一、三塁の場面。一塁代走だった俊足城所に向けたハッパだった。小松に苦しめられたとは言え、わずかにあった勝機を追求する姿勢にも課題があったというわけだ。今季3度目の1点差負け。まだシーズンは序盤、その1点差に表れた課題を克服するチャンスは残されている。【押谷謙爾】




