<阪神5-1広島>◇16日◇甲子園
タイムリーが出ない…。広島はアレックスのソロで先制したが、勝ち越され、突き放され、1-5で敗れた。8安打を放ちながら、得点は「スミ1」のみ。チャンスは作るが、もうひと押しが足りない。これで40イニング適時打なし。3連敗で借金は4。打撃陣よ、再び「線」になり「打点」を挙げてくれ。
黄色く染まったスタンドの喜びの声がいつまでも、こだましていた。そりゃそうだろう。これで阪神は貯金10。憎らしいほど強い虎を相手に、煮え湯を飲ませるはずだったのに…。下柳にのらりくらりかわされ、完投されてしまった。
初回、2死走者なしからアレックスが先制の4号ソロ。最高のスタートだった。しかし、2回以降のスコアボードには9回まで0が並んだ。安打が出なかったわけではない。8安打も終わってみれば「スミ1」だけ。連打も3回出たが、点は入らない。4回2死一、二塁は石原が中飛。7回無死一、二塁も生かせず。最後のチャンスとなった8回1死一、二塁はアレックス、栗原が凡退。「打ちたいという気持ちばかりで、自分のポイントに呼び込めなかった」(栗原)。タイムリー欠乏症。適時打は11日の中日戦の4回に天谷が放ってから40イニングも出ていない。その間の得点は本塁打のみだ。
さすがに首脳陣も危機感を抱いている。内田打撃統括コーチは「対策を考えないといけない。何か行動を起こすしかない」。小早川打撃コーチは「チャンスなんだけど、逆に(打者が)追い込まれてしまっているようだ。それで何でも打っちゃう感じ。いい打球もあるんだけどね…」。
明るい兆しがないわけではない。4番栗原はこの日は無安打に終わったが、15日までは7試合連続安打。徐々に調子は上がってきている。この日の試合前、東出、嶋らと早出特打を行った梵も6試合ぶりに2安打。梵には試合前、ブラウン監督がつきっきりで指導した。その効果が早くも出た形だ。安打にはならなかったが7回のチャンスで石原が放った左飛、8回のアレックスの中飛はしっかりボールをとらえていた。「あと1本」は「あと1歩」で生まれる気配はある。
ブラウン監督は「ちょこちょこは打っている。でも得点力不足だ。今日は下柳にきっちり投げられてしまった」と冷静に振り返った。まだたったの15試合。下を向くわけにはいかない。【網
孝広】



