<ヤクルト2-3日本ハム>◇29日◇神宮
予想できない結末。まさに歴史は繰り返す…だ。日本ハムが相手のミスにつけ込んでラッキーな白星を拾った。梨田監督も「いろんなプレーが出るね。一、三塁になったのだから大きかった」とニヤリ。同点の9回2死一塁。稲葉の何でもないキャッチャーフライを米野が落球し、チェンジのはずが一、三塁に変わった。「あんなこともあるんだね。野球は分からんよ」と稲葉。球場全体がどよめいた。
さらにミラクルは続く。次打者高橋の止めたバットに当たったボールは、高く弾んで一塁手の頭上を越えていった。決勝の右前適時打。「バットを持っていればこういうこともある。素直には喜べないですけど…」。お立ち台では爆笑を誘ったが、今季すでに2度のサヨナラ打を放っているヒーローが、持ち前の勝負強さを発揮した。
大どんでん返しは昨年も起きていた。5月25日。場所こそ札幌ドームだったが、対戦相手は同じヤクルトだった。9回裏に相手守備陣の2つの悪送球で逆転した。チームはその後、14連勝の球団記録を樹立した。「みんなで、若い力でつないでいくしかないですよね」と高橋。この日のミラクルは、貯金が今季最多タイの7となる勝利。1年前に吹いたあの追い風が、今年もチームを後押しする。【本間翼】




