<オリックス4-3ロッテ>◇9日◇京セラドーム大阪

 「キターッ!」。お立ち台に立ったオリックス小松はマイクを奪い、タレント織田裕二の目薬CMをまねて絶叫した。ここ10試合9勝1敗のハイペースで、首位西武に5ゲーム差まで最接近だ。主役は自身6連勝で楽天岩隈、日本ハム・ダルビッシュに次ぐリーグ3位の12勝目を挙げた小松だ。今季わずか3敗のノリノリ2年目右腕は、新人王も当確の状況だ。

 「勢いに乗りました。下は見ないつもりだけど、たたけてよかったです」。3位ロッテとの直接対決。持ち味の強気の攻めで内角をえぐった。7回5安打3失点。パ・リーグで唯一勝ち星のなかった相手を力でねじ伏せ、3ゲーム差をつけた。気がつけば首位が見えてきた。

 若手が刺激し合って相乗効果を生んでいる。10日の中山、11日先発の岸田は同世代。このほか3歳上の山本が9勝、2歳下の金子が10勝、近藤も7勝と先発陣は若手ばかり。小松は「モチベーションが上がっている。クライマックスシリーズに出ることだけを考えて次も絶対勝つ」。最大借金11から貯金は最多の5。2位に満足しない肝っ玉右腕が奇跡へ導く覚悟だ。【松井清員】