<横浜4-3阪神>◇10日◇横浜

 本塁打王争い単独トップに立つ横浜村田修一内野手(27)の一振りが、阪神に終戦をもたらした。球団記録に並ぶ45号本塁打。1-3の6回、アッチソンからの逆転3ランだった。「昨日も優勝争いしている巨人に勝った。緊迫した試合をしている相手に、みんなでなんとか勝ちたかった」。4球続けた直球を見逃さなかった。阪神ファンの悲鳴とともに左翼へ飛び込んだ1発には、男の意地が詰まっていた。

 先月14日の中日戦(横浜)で区切りの40号を放ったが、スタンドに飛び込んだ記念球は求めなかった。「誰かが持っていたんじゃないですか。(40本は)来年も打てるでしょう」とサラリ。この日、04年ウッズ(現中日)の球団記録に並ぶと同時に、巨人ラミレスを抜き再び本塁打王争い単独トップに立った。11日で全日程を終えるラミレスが本塁打なしなら、2年連続タイトルは確実だ。「もう1本でも、多く打てればいいですね」と今日の本拠地最終戦に臨む。