ソフトバンク多村仁外野手(31)が来年2月1日のキャンプインまで“無休自主トレ”に突入する。20日、秋季練習を免除組の1人として打ち上げ。首脳陣からは自主調整を任された。多村以外の5人が休息を優先する中、背番号6は「明後日(22日)から都内のジムでキャンプまで休まず体を動かすつもり。ティー打撃もできる施設なので」と練習続行を打ち出した。

 休むわけにいかない。今季は4月の右足骨折の影響で39試合出場に終わった。9月の1軍復帰後も万全でなく、完治したのは全日程終了後。王前監督の最終年に力になれず「消化不良だった」と悔しさが募った。最下位からV奪回をかける来季に向け、チーム最速の「始動」を決めたのは自然な流れだった。

 取得可能なFA権については権利を行使せず、残留する意向を球団側に伝えた。この日の井出外野守備走塁コーチとの個人面談では「来年は中堅としてやってもらいたい」と正式に外野の要を託された。シーズン中は休息日を大切にしていた多村が「正月くらいは休むかもしれないけど」とほぼノンストップで動く決意だ。

 第2回ワールド・ベースボール・クラシックの日本代表入りも視野にある。第1回大会では3本塁打で初代世界一に貢献。今回も「いつ呼ばれてもやれるようにしたい」と来年2月中旬の代表合宿を意識している。秋季練習前のオフ中に3泊5日の弾丸ツアーでレイズとレッドソックスのア・リーグ優勝決定シリーズを生観戦。「雰囲気は現地に行かないと分からない。いい刺激でした」と、世界基準を目の当たりにしてモチベーションもアップ。ホークスとジャパンの2枚のユニホームでフル稼働するため、多村は動きをやめない。【押谷謙爾】