阪神は21日までに、広沢克実1軍打撃コーチ(46)と来季契約を結ばない方針を固めた。阪神は今季終盤に得点力不足が顕著となり、巨人に逆転優勝を許したことから、打撃部門のテコ入れを行う。22日にも本人に通告し、退団が決まる見通しだ。また、現役メジャーリーガー獲得へ、ブルージェイズ・ホセ・バティスタ内野手(28)が最有力候補に挙がっていることも分かった。真弓明信氏(55)に新監督就任要請への手続きを進めている阪神は、同時進行で組閣作業を急ぎ、新体制を固める。

 13ゲーム差を逆転されて優勝を逃し、クライマックスシリーズも第1ステージで敗退した阪神が、組閣作業で打撃部門のテコ入れを断行する。監督交代に続きコーチ陣も人心を一新して出直しを図る。

 南信男球団社長(53)はこの日、コーチ人事に関して「まだこれから。骨格というか、それはね。理想的には(秋季練習が始まる)29日までには全部じゃなくても新体制でスタートしたい」と話した。基幹の打撃部門のコーチ退任から、細部を詰めていく流れだ。

 巨人に8月以降に追い上げを許した大きな要因を、球団側は得点力不足と分析。7月上旬に最高で2割8分3厘まで上がったチーム打率は、シーズン終了時に2割6分8厘に低下した。中日とのクライマックスシリーズでも3戦中2試合が完封負け。今季スタッフで打撃専任は広沢コーチ1人で、吉竹チーフ野手コーチがサポートする形だったが、不振に陥った打撃面を最後まで立て直せなかった。

 巨人の内海とグライシンガーにそれぞれ4敗を喫するなど、特定投手に何度も抑えられた。来季に向けては基礎的な打力アップとともに、対戦相手を想定した戦略面でも打撃コーチの入れ替えが必須と判断した。

 現役時代から右の大砲としてヤクルト、巨人、阪神で4番を務めた広沢コーチには、林や桜井というレギュラー定着を狙う若手の底上げも期待されていたが若手の台頭は見られなかった。同コーチはクライマックスシリーズで敗退後「今は来季のことなんて何も考えられない。最後までやれることをしっかりやるだけ」と話していた。

 広沢コーチの後任には和田豊守備走塁コーチ(46)らの配置転換や八木裕氏(44=野球評論家)ら外部招へいのプランが検討され、守備部門では広島岡義朗コーチの招聘案もある。