中日の新人選手が10日、ナゴヤ球場に隣接する選手寮「昇竜館」に入寮した。6日に仮入寮した3位岩崎恭を除く8選手(育成含む)が荷物を運び込んだ。ドラフト1位野本圭外野手(24=日本通運)は1本約500円の水素水を30本持ち込むなど、落合博満監督(55)から受けた訓示通り自分の体に投資するプロ意識の高さを見せた。

 野本が運び込んだ荷物の中でひときわ異彩を放っていたのが銀の箱に入った水だった。「あれは水素水です。二酸化炭素プラス水素は酸素ですからね」。水素には体内の活性酸素と結合し、不必要な老廃物や余分なものを身体の外へ出す働きがあり、社会人時代から飲んでいるという。

 「落合監督もおっしゃっていましたが、自分の体に投資するということが大事だと思います」。昨年12月12日の入団発表で落合監督が新人全選手へのメッセージとして発したのが「プロで長くやりたければ自分の体に金をかけろ」だった。野本はこの言葉を早速、実践した形だ。すでにキャンプ1軍スタートが内定している期待のルーキー。窓からナゴヤ球場が見える部屋で「朝から晩まで野球ができる」とプロ生活への決意を見せた。【鈴木忠平】

 [2009年1月11日11時49分

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