落合中日に“恵みの雨”が降った。30日のヤクルト戦は2回を終了した時点で雨が激しくなったため中断。11分の中断後、降雨ノーゲームとなった。その間に首位の巨人が阪神に敗れ、4ゲーム差に迫るとともに、27日に消滅した自力優勝の可能性が復活した。

 さらに、この雨は日程上も好都合だった。「日程が空いていたからよかったんじゃないか」。森繁和バッテリーチーフコーチ(54)は雨にぬれながらも笑みを浮かべた。中日はこの日まで12球団で最も多い115試合を消化。雨天中止は4月13日阪神戦(甲子園)のみ。順調に日程を消化しすぎたため10月4日の今季最終戦からクライマックスシリーズ(10月17日~第1ステージ、同21日~第2ステージ)まで中12日も空いてしまい、実戦感覚の麻痺が心配されていた。

 しかし、この日が中止になったことでCS前の実戦が1試合増える。代替日程がいつになるかはまだ未定だが、ヤクルトは10月9日まで試合が入っているため少なくとも10日以降となる。これならば長くても中6日でCSを迎えられる。

 「たまにはいいんじゃない?

 CSまで空くよりは」。谷繁が言うように選手たちも約4カ月ぶりの雨天中止を歓迎。逆転優勝してCSに出るにせよ、2位のまま迎えるにせよ、貴重な1試合になることは間違いない。【鈴木忠平】

 [2009年8月31日10時28分

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