熱いラブコールに“即決”だ。阪神からFA宣言した藤本敦士内野手(32)が20日、大阪市内のホテルでヤクルトと初交渉を行った。2年総額1億円の条件提示に加え、背番号10を提示され「自分をこれだけ評価していただいたのは初めて。うれしい」と好印象を強調し、入団が確実となった。他に獲得の意思を見せる球団はなく、近日中にも正式に「ヤクルト藤本」が誕生する。
約1時間の交渉を終えた藤本の表情は晴れやかだった。「自分をこれだけ評価していただいたのは初めて。内野手を引っ張っていってほしいという言葉をかけていただいた。うれしいです」。自分を必要としてくれている球団の熱意に、笑顔が隠せない様子だった。
交渉に臨んだヤクルト倉島球団専務も「非常にいい感触でしたね」と、満面の笑みで語った。今季、主に遊撃を守った川島慶が右ひじ痛を抱えており、マルチな守備力を誇る藤本には遊撃のレギュラーとして期待している。「うちには宮本くんという見本になる選手がいる。宮本君について勉強しながら、若手にリーダーシップを取ってほしい。骨をうずめるつもりでやってほしい」と同専務。
今季推定年俸は3600万円だが、2年総額1億円の好条件を用意。阪神では背番号「9」だったが、今季限りで引退した城石内野守備・走塁コーチの「10」を提示された。「車のナンバーも10番ですし、大好きな番号なんです」と返答するなど、すっかり相思相愛ムードが漂う。また今年1月に横浜からヤクルトにFA移籍した相川とはアテネ五輪ではチームメートで、他に知り合いの選手も多い。裕貴夫人(29)も東京で暮らしたことがあり、新天地での家族との生活にも支障はないようだ。
06年の138試合出場をピークに、出場機会は激減。今季は47試合の出場にとどまった。「きっちり筋を通すためにも、もう1度阪神に連絡します。できるだけ早く決断したい」と話し、活躍のチャンスを求めてヤクルトに移籍することは確実。球団からの大きな期待を背負い、新たな1歩を踏み出す。【由本裕貴】
[2009年11月21日8時43分
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