<阪神5-8巨人>◇8日◇甲子園

 巨人の背中は近そうで遠かった。一時は1点差まで迫ったが、追いつけない。2カード連続で負け越し、今季初めて勝率5割を切った。借金1。真弓明信監督(56)の口調には怒りがにじんでいた。「あそこで三振はアカン。前に飛ばせば、1点入るところ。流れをつかめないので、なかなか追いつけない」。4点を追う2回裏無死満塁でブラゼル、桜井、代打浅井と3者連続空振り三振。まさかの無得点だった。「ちょっと三振が多すぎる。(ボールの)待ち方、タイミングの取り方がまずい。調整し直します」。合計11三振と打線の空回りにイライラが募った。

 試合後には、不調の左腕江草の2軍降格を決定。新外国人フォッサムや鶴ら若手の先発起用、小嶋の中継ぎ転向も含めて、早急に検討していく。ロッテから移籍した左腕川崎も控えており、投手陣の再編に着手する。【田口真一郎】

 [2010年4月9日11時37分

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