絶好調の赤毛の助っ人が、球団史に名前を刻み込んだ。阪神マット・マートン外野手(28)が5日、「マツダオールスターゲーム2010」(23日=福岡ヤフードーム、24日=ハードオフ新潟)の監督推薦で選ばれた。球団で来日1年目の外国人野手では、60年のマイク・ソロムコ外野手(73)以来の快挙となった。
バースもフィルダーオマリーも出来なかった半世紀ぶりの快挙だ。マートンは柔和な笑顔で喜びを口にした。歴史を塗り替えたという事実より、単純に選んでもらった、そしてお祭り舞台に上がれるのがうれしかった。「第一に、感謝したい。とても光栄で興奮しているよ。オールスターは特別で、見せるもの。ベースボールを楽しみたい。その瞬間、瞬間を楽しみたいね」と素直に喜びを表現した。
猛虎打線の主軸としてリーグトップの107安打、2位の打率3割4分3厘をマークし、文句なしの選出だ。相手投手の研究、技術の改良を怠らず「フォア・ザ・チーム」を貫く。そんな超優良助っ人に、ご褒美が待っていた。
米国では球宴の常連だった。1A、2A、3Aで選出され、1Aの本塁打競争では優勝した経験もあるという。「1Aのゲームでは(力んで)ゴロをひっかけて、ベンチのみんなに笑われたよ。2Aの時は選ばれた時にちょうどメジャーに昇格して、出場はできなかった。3Aの時は2打数0安打だったね。たぶんその3種類の球宴で5打数1安打か4打数1安打だと思う。大学の時の球宴ではホームランを打ったけど、プロになってからは球宴でホームランはないね」と振り返る。初の球宴弾について「メイビー(多分ね)」とニッコリ。ファンを喜ばせるために、普段はまったく興味を示さない1発にも照準を合わせた。
4日の巨人戦で連続試合安打が18でストップし、6日のヤクルト戦から仕切り直す。マジメでひたむきな28歳。全国区へアピールする絶好の機会が訪れた。【佐井陽介】
[2010年7月6日8時26分
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